2021/07/01 |
今日は朝からとても強い雨が降ってました。
梅雨は気圧配置の状況を表す言葉であり、
降る雨そのものに対して、
「梅雨が降る」
とは言わない言葉です。
一般には夏至の前後20日ほどの期間に
強い雨を降らせるいわゆる雨季の一種です。
語源としては、
梅の実が熟す頃に降る雨だから梅の雨で「梅雨(ばいう)」として中国から伝わったとされております。
カビが生えやすい時期である事から、ばいうに当たる字として黴る雨「黴雨(ばいう)」
で当初広まるも、語感が宜しくなく梅を採用したとか。
つゆ という言葉自体は日本独自のもので、
雨が降り露が葉に溜まる様子から露の季節で、ばいうの字のまま「梅雨(つゆ)」
になったという説と
梅の実に由来する、
梅雨入りのタイミングではまだ実が出来立てで固いが、
明ける頃には収穫もほとんど終えられる梅の実の
熟して柔らかくなる「潰ゆ(つゆ)」からという説があります。
雨と梅の密接な関係によって公用語にまでなっている言葉の一つです。
雨の季語や季節の表現はかなりの量があるので、
歳事記でぱらっとめくる程度ではとても知り得ないほど奥深いです。
その中でもメジャーな雨語である梅雨くらいは深く知っていてもいいかもしれません。
春から夏に変わる季節を感じましょう。
梅雨の雲を下から見上げて、上から見下ろす景色を想像しましょう。
雨が降ることすら楽しめなくなった方々、
お気に入りのレインブーツと傘を見つけ童心を思い出しましょう。
Ripo trenta anni 有明店でした。
夏物の商品紹介もほとんど終わりまして、
番外ブログとでも言いましょうか。
紹介とは違うタイプのブログです。
リポのデニムの魅力の一つは
加工の工程にあるかと思います、
リジッドやワンウォッシュは、育てがいのあるデニムとして人気なのはもちろんです。
しかし、ユーズド・ヴィンテージ加工こそがデニムファクトリーとしての
最大の魅力を発揮するポイントといっても過言ではないと思います。
私自身、ワンウォッシュを履き込みある程度育てた経験があるのですが、
ユニフォームとして仕事の際に酷使できる環境であった事により、
たったの1年で目に見える結果を出しました。
再度、同じことをやれと言われてもできる気がしません。
また、私が履き込んだものによく似たデニムがリポで発売されたのを見て、
これでいいんじゃないか。とも思いました。
いいんじゃないか、は語弊がありそうですが。
愛着や、馴染んだ末の履き心地など同じとは言えませんが、
何しろ見た目が似ている。
これ実はすごい事だと思います、私の育て方もリポも。
人が履き込むと癖や体型、生活習慣によってアタリは変わるのが当たり前、
その人次第で、かっこよくもダサくもなるのが常です。
正直色が濃い状態では生地の差が分からないけど、
育った結果がかっこいいのはやっぱりいい生地だった。
みたいなことも多々あります。個の感性なので一概には言えません。
ただ、岡山デニムを履くのですから。
実はデニムのユーズド・ヴィンテージ加工の発祥地は日本です。
加工技術は世界に誇れるものがあります。
岡山デニムが世界的なブランドから人気を得ているのは、
加工技術によって、デニムの生地毎に適した加工を施し、
生地の魅力を120%伝える事ができているからです。
ブランドのリサーチャーなどには、リジッドのデニムを見せても好印象は得られません。
この生地はこうなる。という加工込みでの雰囲気を伝えて初めてイメージできるからです。
そんなユーズド加工が魅力である岡山デニムのRipo trenta anni。
リアルなユーズド加工を再現できる加工場の技術に乗っかる形で、
少々失礼かもしれない育て方をしたデニムをご紹介します。
私物紹介をします。
比較的短いブログです。
読みやすい〜、助かる〜。
私はこちらの
リラックスルーズデニム
を個人的に購入して、1ヶ月ほどの間に週2〜3回程度の頻度で履いていました。
正直その程度では、全く変化は起きませんでした。
予め加工されているデニムですので、それはそうです。
デニムの色落ちの激しさは皆さまの想像通りではございますが、
濃い方が早く、薄い方が緩やかです。
洗いをかけている分なかなか色は落ちません。
そもそも育てる目的では買っていなかったので、ショックも受けません。
ただ、ある日突然思いついたのですが、
このデニムはリアルに履いたようなアタリが既についております。
これを延々と、色が薄くなるまで洗い続けたらどうなるのだろうかと。
ニットデニムですので、アタリが新しく付くことも無いと思います。
この綺麗についてるヒゲやハチノスが無くなるのか、
それとも、全く予想しない変化が起こるのか。
そう思った矢先に、私はこのデニムを
春雨の季節、2月〜3月初め にかけて雨ざらしにしていました。
正直この1ヶ月ではあまり大きな変化は起きませんでした。
多少色が薄くなったかな?程度です。
薄くなった?って聞かれる程度でした。
リベンジにと5月の終わり頃から6月29日まで、再び雨ざらし。
雨風のレベルが春雨とは違うので、今回はかなり期待できました。
お待たせしました。
こちらが現在の私のリラックスルーズデニムです。
結構変わっていますね。
もう少し行くかな〜とも思っていましたが、
生地的な問題もあるかと。
ただ、目に見えての変化を起こしてます。素晴らしい。
これ意外と、すでに落としている部分が更に白くなっている感じです。
もちろん濃い部分も薄くなっているのですが、
元々白く見えるところの色の差が大きく感じます。
面積自体も広くなっている感じもするので、
濃さが収束している感じですかね。
ヒゲはある程度薄くなってしまっていますが、
ハチノスはよりくっきりしているように感じます。
カットオフが似合う雰囲気になってきてます。
これはすでにもう別物です。
同じのですか?
って言われる未来が見えます。
でもまだまだです。
台風や夕立の季節を超えて完成させます。
目指せ、雨ブリーチデニム。
実験的な事が好きで、
買った服は自分のものだからとあれこれしてしまい
着ることができなくなった服もありますが、
この雨ざらしルーズデニムは成功しました、
ありがとうございます。
雨ざらしの成功体験から。
今のままでももちろん素晴らしいのですが、
変化を知りたいと思わせてくれたリポの今季ものを少しご紹介です。
パッチワークスカート。
こちらは色味バランス、すでに素晴らしいのですが、
極端に色落ちした姿を見てみたくなりました。
また、アタリをジーンズと同じように入れている部分や
生地がそもそも違う部分など。
1着で何度も美味しいスカートです。
レディースセットアップ風デニムは
生地が今季のどのデニムとも違う雰囲気です。
だからこそ、どのような変化が見られるのかとても興味深いです。
そもそもの色味の出方が面白いので、あえて雨ざらすまでも無いですが。
ジャケットに関してはめちゃくちゃ興味そそります。
シワがある程度入っている為、ここにどのような風合いが出てくるのか。
今回のルーズデニムの経験から、全体的に色を落としている上で、
雨風受けやすい正面上部と背面上部は特に強く色落ちが見られております。
着用で育てるのは少し難しいルーズなデニムのジャケットですので、
もし着なくなってしまう事があるようでしたら、
雨ざらしてみるのも一つの手段かもしれません。
ここまで書いてはおりますが、
リポではユーズド加工やヴィンテージ加工の素晴らしいデニムばかりです。
ただ、色落ちや味を出していくことがデニムの楽しみの一つでもあります。
お話しさせていただいているお客様の中には、
昔はよく履いていたデニムがある。
や
リポデニムのあれ最近履いてないな。
など、聞くことがあります。
興味の対象になればまた履きたくなるデニムが
皆様のタンスには眠っていると感じました。
最近履かなくなっちゃったデニムなどありましたら、
雨ざらしてみてはいかがでしょうか。
新しい一面が見えたら、一軍に返り咲くかもしれません。
私はもう知的好奇心でやってます。
履いていないデニムの中でも、そいつの色落ちにはさほど興味がなかったり
季節によって登場するデニムも限られている次第です。
私にとってはこのリラックスルーズデニムの生地と加工が
どのような色落ちをするかをいち早く知りたかったから選んだコスパの良い手段です。
他にも、海水洗いやリジッドシャワーなど
洗濯や着用だけでない加工は日常に溢れています。
皆様も生活の中でデニムの色を落とすいい方法が浮かんだら是非教えてください。
私の経験上1番のおすすめは
「新聞配達」です。
これかなりかっこよく育ちました。
座ったり立ったり、走ったり歩いたり、バイクのシートとも擦れたり、
晴れの日も雨の日も、夏も冬もずっと履いていたら1年でかなりいい感じになりました。
そんな時間ない方はブリーチ剤や洗濯でなく、雨ざらしおすすめです。
雨降らないかな〜
って思える日を増やす。
雨だけど気持ち(晴れ)やかにすべく、
ジメジメの季節をポジティブに過ごすライフハックでした。